2017年 04月 07日
テラ写(4)ポートレートとは背景である。
3月15日に「テラ写の撮り方R vol.8 小島藤子の場合」がありました。
超多忙なテラウチマサト校長先生の講義を直に聞ける大事な日です。
テーマは「撮りづらい、撮りにくい、苦手タイプのモデルが来たときにどう撮るのか・・」でした。
今回の内容は、昨年の秋ころから自分が「ポートレート」についてずっと考えていたコトを明確に言語化してくれた回でした。
(自分にとって)大切なことがふたつありました。
<1>ひとつめ
ポートレートには3つの撮り方があるという。
ポートレートの3つの撮り方
(A)◯◯さんを◯◯さんらしく撮る
「あ、◯◯さんだ。いつも可愛いなあ」という写真。
モデルが個性的であればあるほど、このパターンになる。
(B) 少し離れたところからスナップっぽく撮る。
中望遠〜望遠で、気づかれないうちに撮る。
「あ、この人はこんな表情をするんだね」という写真。
今回、テラウチ校長がNHKの大河のスチールで柴咲コウを撮ったのがこの撮り方。
(C)◯◯さんをモデルにしながら
◯◯さんを元に自分が撮りたい写真を撮る。
例えば写真の撮影でなくて、これが料理でテーマが「大根を調理(料理?)する」だとしたら
(A)は大根がそのまま出てくる。
(B)は大根おろしが出てくる。
(C)はふろふき大根とかおでんが出て来る。
みたいなこと。
写真家とモデルの関係性がうまく作れないと結果は(A)パターンになる。
それは泣いたり笑ったりの「絶頂期を撮るポートレート」とも言える・・
そして
撮影の難易度はA→B→Cの順に高くなる。
Aが一番難易度が低い。
絶頂期を撮るのではなく、移ろいゆく瞬間、感情の変化を撮るのが良い、と校長先生は言う。
「ああ、そうですよね。」と大きく頷いたところでありました。
(A)は、凡そプロと呼ばれる人は全員が撮れる(ハズと自分は思う)。
そして巷間流行している殆どの「プロフ写真」というのはこの(A)を抜け出していない(と、思う)。
<2>ふたつめ
『ポートレートとは背景である。』
2つめはこの一言で十分でした。
「そうそうそう」と何度も頷いた。
そのことばかり何ヶ月も考えていたから。
わからない人には何のことかさっぱりわからないと思うが。
他にもポートレートを撮るときに大切なことやぶっちゃけ話がたくさんありましたが、この2つを理解するだけでお腹いっぱいな感じでした。
by web-photo
| 2017-04-07 18:08
| テラウチ校長