2018年 03月 13日
なぜグループ賞が取れたのか・・「御苗場2018」
「御苗場2018」でグループ賞をいただきました。
賞を取ってみて初めて「どうすればそれがとれるのか」
ぼんやりと分かったような気がします。
なので、ちょっと自分たちを分析してみました。
PPS14Jの作品は
「11人がバラバラに撮って来た写真を組み合わせてみると、まるで1人で撮ってきた写真のような統一感が出る」ように見せています。
もちろん偶然ではなくそれを意図してやっています。
全体を見ると1人の写真に見えるし、1まい1まいの写真をじっくり見ていくと、今度はそれぞれの写真の個性が立ってくる。
よく見ると、右の写真と左の写真はぜんぜん違う。
でも離れて見てみると一人の作家の作品にしか見えない。
テラウチさんに14Jの作品の感想を聞いてみたら「1人の作品に見える」と言っていたから、たぶん成功したんだと思います。
そして、それがぼくらの目指したところでした。
3年目の展示でやっとそれが出来た。
1年目、2年目の展示の時も、今回も、見に来てくれた方から「いつくらいから展示のすり合わせを始めたのですか?」と聞かれました。
1年目、2年目とも「3ヶ月くらい前からかなあ・・」と答えていましたが、
今回は違いました。
1年前、オーディエンス賞3位をいただきました。
でも目標としているグループ賞には、かすらなかった。
その日の打ち上げの席から「来年の御苗場」でグループ賞を取るための作戦会議が始まったのでした。
なぜ「はなあゆ」は2017年御苗場でグループ賞を取れたのか・・ずいぶん分析したよね。
まあ、でも結局最後はバタバタで実質の準備期間は2ヶ月くらいしかなかった気もしますけど。
なにしろ、テーマを「雨」に決めた翌日から雨はパッタリと降らなくなってしまった。
だから皆んな過去に撮った在庫からテーマに合った写真を持ってきたり、雨を作ってみたり、できる限りの事をしました。
時間が足りないなんてダサい言い訳はしたくなかったし、
皆んなの中にも「今年で御苗場トライはおしまい?」って空気も漂っていたから。
<14Jがグループ賞を取れた理由を自分なりに分析してみた・箇条書き>
・テーマが(ある程度)面白い=被写体が(ある程度)面白い
ただの「雨」ではなくて「雨の楽しみ方」
暗い雨ではなくて、楽しい雨。
・時間があまりないことがかえって良かった。
制限時間があると人は余計なことを考えない。
・11人がバラバラにとってきた写真を組み合わせると、まるで1人で撮ってきた写真のような統一感が出る=作品のレベル、トーンが揃っている。テーマと合ってくる。
『よく見ると、右の写真と左の写真はぜんぜん違う。
でも離れて見てみると一人の作者にしか見えない。』
↓↓↓
ここはとても大事で、おそらく他のチームには難しいところ。
14Jメンバーは4年近く一緒に写真を撮ったり、撮った写真を見せて批評し合ったりしていたので、それぞれがどんな作風かかなり理解していた。だから隣にどれを置くといいのか全員が理解出来る。
・妙にウマすぎない。
・同じテーマでブックを作ったのも良かった。
・初年度の作品が「グループ賞」でもおかしくない気はする。(見せ方の問題だな)
・今回のテーマは「雨」だけどソール・ライターにならなくて良かった。
・12人の展示でなく11人だったのが構成的に良かったのかもしれない。(欠けがあるのが吉)
そして最後にもう一つ大切なこと。
1年目、2年目の展示があったから3年目のグループ賞につながった。
それは間違いない。
by web-photo
| 2018-03-13 01:33
| 写真教室