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なぜグループ賞が取れたのか・・「御苗場2018」

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なんだかずいぶん昔のことのように思えるけれど、まだ10日前のこと。

「御苗場2018」でグループ賞をいただきました。

賞を取ってみて初めて「どうすればそれがとれるのか」
ぼんやりと分かったような気がします。
なので、ちょっと自分たちを分析してみました。

PPS14Jの作品は

「11人がバラバラに撮って来た写真を組み合わせてみると、まるで1人で撮ってきた写真のような統一感が出る」ように見せています。

もちろん偶然ではなくそれを意図してやっています。

全体を見ると1人の写真に見えるし、1まい1まいの写真をじっくり見ていくと、今度はそれぞれの写真の個性が立ってくる。

よく見ると、右の写真と左の写真はぜんぜん違う。
でも離れて見てみると一人の作家の作品にしか見えない。

テラウチさんに14Jの作品の感想を聞いてみたら「1人の作品に見える」と言っていたから、たぶん成功したんだと思います。

そして、それがぼくらの目指したところでした。
3年目の展示でやっとそれが出来た。

1年目、2年目の展示の時も、今回も、見に来てくれた方から「いつくらいから展示のすり合わせを始めたのですか?」と聞かれました。

1年目、2年目とも「3ヶ月くらい前からかなあ・・」と答えていましたが、

今回は違いました。

1年前、オーディエンス賞3位をいただきました。
でも目標としているグループ賞には、かすらなかった。

その日の打ち上げの席から「来年の御苗場」でグループ賞を取るための作戦会議が始まったのでした。
なぜ「はなあゆ」は2017年御苗場でグループ賞を取れたのか・・ずいぶん分析したよね。

まあ、でも結局最後はバタバタで実質の準備期間は2ヶ月くらいしかなかった気もしますけど。
なにしろ、テーマを「雨」に決めた翌日から雨はパッタリと降らなくなってしまった。

だから皆んな過去に撮った在庫からテーマに合った写真を持ってきたり、雨を作ってみたり、できる限りの事をしました。

時間が足りないなんてダサい言い訳はしたくなかったし、
皆んなの中にも「今年で御苗場トライはおしまい?」って空気も漂っていたから。

<14Jがグループ賞を取れた理由を自分なりに分析してみた・箇条書き>
・テーマが(ある程度)面白い=被写体が(ある程度)面白い 
 ただの「雨」ではなくて「雨の楽しみ方」 
 暗い雨ではなくて、楽しい雨。
・時間があまりないことがかえって良かった。 
 制限時間があると人は余計なことを考えない。
・11人がバラバラにとってきた写真を組み合わせると、まるで1人で撮ってきた写真のような統一感が出る=作品のレベル、トーンが揃っている。テーマと合ってくる。 
 『よく見ると、右の写真と左の写真はぜんぜん違う。  
  でも離れて見てみると一人の作者にしか見えない。』 
  ↓↓↓ 
  ここはとても大事で、おそらく他のチームには難しいところ。 
  14Jメンバーは4年近く一緒に写真を撮ったり、撮った写真を見せて批評し合ったりしていたので、それぞれがどんな作風かかなり理解していた。だから隣にどれを置くといいのか全員が理解出来る。
・妙にウマすぎない。
・同じテーマでブックを作ったのも良かった。
・初年度の作品が「グループ賞」でもおかしくない気はする。(見せ方の問題だな)
・今回のテーマは「雨」だけどソール・ライターにならなくて良かった。
・12人の展示でなく11人だったのが構成的に良かったのかもしれない。(欠けがあるのが吉)

そして最後にもう一つ大切なこと。
1年目、2年目の展示があったから3年目のグループ賞につながった。
それは間違いない。

by web-photo | 2018-03-13 01:33 | 写真教室

フォトグラファーKazeoのブログ「技術と感性について語る」


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